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胃痛・胃もたれ

胃痛・胃もたれ Epigastric-pain

胃痛・胃もたれ
(食後キリキリ・吐き気)について

胃痛とは、みぞおち周辺に感じる痛みのことを指します。痛みの種類は様々で、「刺すような痛み」「鈍く重い痛み」「締めつけられるような痛み」「キリキリとした痛み」など、症状によって異なります。
また、痛みの現れ方やタイミングは、原因となる病気や状況によって違いがあります。例えば、突然の痛みが起こる場合、空腹時や食後に痛みを感じる場合、食べ過ぎ・飲み過ぎ後に不快感を覚える場合、ストレスを受けたときに痛みが発生する場合などが挙げられます。痛みが継続する時間も人によって異なり、短時間でおさまるものから長時間続くものまで様々です。

胃もたれとは

胃もたれとは、胃の中に食べ物が長時間残っているように感じる不快な症状のことです。多くの場合、食後に起こりますが、朝起きた時など空腹時に感じることもあります。
「胃が重たい」「胃が張って苦しい」「食後すぐに満腹感を覚える」「胃がムカムカする」といった症状として表現されることが多く、特に脂っこい食事を摂りすぎた時やアルコールを過剰に摂取した後に起こりやすい傾向があります。
通常は食べ過ぎや飲み過ぎが原因となりますが、明らかな原因がなく頻繁に胃もたれが続く場合、胃の運動機能の低下や消化器系の疾患(胃潰瘍・胃がんなど)が関与している可能性もあります。

胃痛・胃もたれで
考えられる原因・疾患

胃炎

急性胃炎

過度のアルコール摂取、暴飲暴食、ストレス、薬剤の影響などが原因で胃の粘膜が炎症を起こし、胃痛や胃もたれが生じることがあります。

慢性胃炎

ヘリコバクター・ピロリ菌(H. pylori)感染などが原因で、長期間にわたり胃の粘膜に炎症が続きます。これにより、胃痛や胃もたれ、食欲不振が現れることがあります。

慢性胃炎

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の内壁に潰瘍ができることによって、食後に痛みや不快感、胃もたれを感じることがあります。
これには暴飲暴食やストレス、H. pylori感染などが関与している場合があります。

逆流性食道炎(GERD)

胃酸が食道に逆流することにより、胸焼け、胃痛、胃もたれを引き起こす疾患です。
特に食後に症状が悪化し、食べ物が胃に残った感じ(胃もたれ)を引き起こすことがあります。

逆流性食道炎

胃・食道の運動機能障害

胃や食道の運動が正常に行われない場合、食物が胃内に長時間滞留してしまうことがあります。
これにより、胃痛や胃もたれが発生します。例えば、「機能性ディスペプシア」などの消化器系の運動異常が関与することもあります。

胃の過敏症
(機能性ディスペプシア)

ストレスや生活習慣が影響し、胃の運動が過敏になり、痛みや胃もたれ、膨満感を感じやすくなります。
この症状は、特に精神的なストレスと関連が深いとされています。

機能性ディスペプシア

食べ過ぎ・消化不良

一度に大量の食事を摂ったり、脂肪分や重い食べ物を多く食べた場合、胃の消化機能が追いつかず、胃痛や胃もたれを引き起こすことがあります。

胆嚢疾患
(胆石症、胆のう炎)

胆嚢に胆石ができたり、胆嚢が炎症を起こすことが胃痛や胃もたれを引き起こすことがあります。
特に脂っこい食事の後に痛みが強くなることが特徴です。

膵炎
(急性膵炎、慢性膵炎)

膵臓が炎症を起こすことで、胃の上部に痛みや不快感を感じることがあります。
膵炎はしばしば食後に悪化し、胃痛や胃もたれの原因となることがあります。

ストレスや精神的要因

精神的なストレスが胃の症状を悪化させることがあり、特にストレスによる胃酸の分泌過多や胃の動きの異常が原因で胃痛や胃もたれが発生することがあります。

薬剤の副作用

一部の薬剤(特に鎮痛剤や抗生物質、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)など)は胃粘膜に刺激を与え、胃痛や胃もたれを引き起こすことがあります。

消化器がん
(胃がん、大腸がんなど)

特に慢性的な胃痛や胃もたれが続く場合、消化器系のがんの可能性を考慮する必要があります。これには早期の医療機関受診が推奨されます。

胃痛・胃もたれ
(食後キリキリ・吐き気)の対処法

胃痛や胃もたれの対処法については、以下の方法が効果的です。
ただし、症状が続く場合は、早期に医師に相談して、適切な診断を受けることが重要です。

食事の工夫

少量で頻回の食事

一度にたくさん食べると胃に負担がかかりますので、少量を何回かに分けて食べると良いです。

消化に良い食べ物を選ぶ

脂っこい食べ物や辛い食べ物は避け、消化の良い食べ物を選びましょう。
お粥やスープなどが優れた選択肢です。

胃薬の使用

市販薬を使用することで、胃酸を中和したり、消化を助けることができます。
使用する前に、薬の説明書をよく読み、自己判断で長期間使用しないようにしましょう。

水分を適切に摂取

水やお茶などを少量ずつこまめに摂取し、胃の中の酸を薄めることで楽になることがあります。ただし、冷たい飲み物は避け、温かい飲み物を選ぶと胃を優しくサポートします。

ストレスの軽減

ストレスが胃痛や胃もたれを引き起こすことがあります。
リラックスする時間を作り、深呼吸や軽い運動でストレスを軽減することが有効です。

姿勢に気をつける

食後に横になると胃酸が逆流しやすくなるため、食後はしばらく座ったり立ったりして、軽く動くことが良いとされています。

胃を温める

温かい飲み物や温湿布で胃周辺を温めることで、血流が良くなり胃の不快感を和らげることができます。

休養を取る

胃痛や胃もたれがひどくなる前に、無理せずしっかり休養を取ることが重要です。
特に十分な睡眠が回復を早めることがあります。

胃痛・胃もたれを発症した際の
胃カメラ検査

胃痛や胃もたれが長引く場合、胃カメラ検査は、症状の原因を特定し、適切な治療を行うために重要な検査です。胃カメラを用いることで、食道・胃・十二指腸の内部を直接観察し、様々な消化器疾患の診断が可能となります。

胃カメラ検査でわかる
主な疾患

胃炎・胃潰瘍

胃痛や胃もたれの原因として最も一般的な疾患です。胃カメラを用いることで、粘膜の炎症や潰瘍の有無、進行度を確認でき、適切な治療方針を決めることができます。

逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで、食道粘膜が炎症を起こす病気です。胃カメラ検査では、食道の炎症の程度を確認し、適切な治療を判断できます。

逆流性食道炎

ピロリ菌感染の有無

ピロリ菌は胃の炎症や潰瘍、さらには胃がんのリスクを高める細菌です。胃カメラ検査では、組織を採取してピロリ菌の有無を調べることが可能です。

ピロリ菌

胃がん・食道がんの早期発見

がんは初期の段階では自覚症状がほとんどなく、発見が遅れることもあります。胃カメラ検査を受けることで、早期の胃がん・食道がんを見つけ、適切な治療につなげることができます。

胃がん・食道がん

ポリープや腫瘍の確認・処置

胃カメラでは、胃や食道にできたポリープや腫瘍の有無を確認できます。悪性の疑いがある場合は生検(組織採取)を行い、詳細な検査を実施します。

胃カメラ検査の重要性

胃痛や胃もたれの原因は多岐にわたり、放置すると症状が悪化したり、重篤な病気に進行することもあります。特に、胃がんや食道がんは早期発見が重要であり、胃カメラ検査を定期的に受けることで、早期治療の機会を逃さず、健康を維持することができます。
症状が続く場合は、自己判断せずに消化器内科を受診し、必要に応じて胃カメラ検査を受けることをお勧めします。

胃カメラ検査

胃痛・胃もたれを
防ぐための予防

胃痛や胃もたれを防ぐためには、生活習慣や食事、ストレス管理などが重要です。
まず、食事は少量ずつ摂ることが大切です。過食や脂っこい食べ物、辛い食べ物を避け、消化に優しいものを摂取しましょう。
食後すぐに横にならず、軽い運動をすることで胃の働きを助けます。また、食事は規則正しく、毎日決まった時間に摂るよう心がけましょう。

ストレス管理

ストレス管理も重要で、リラックスする時間を持ち、ストレスを減らすことが胃の不調予防になります。十分な睡眠も胃の健康を守るために欠かせません。

禁煙・禁酒

禁煙とアルコール制限も胃に優しい習慣です。タバコや過度のアルコールは胃を刺激し、胃痛や胃もたれを引き起こす原因となります。

運動

適度な運動も効果的で、消化機能を改善し、胃腸の働きをサポートします。水分補給も忘れず、食事中や食後に大量に水を摂ることは避けましょう。

健康管理

定期的な健康診断で早期に問題を発見し、必要に応じて医師に相談することも予防に繋がります。

よくある質問(Q&A)

胃痛が何日続いたら病院へ行くべきですか?

1〜2日で自然に軽快し再発しない軽い胃痛は経過観察でもよいことがありますが、3日以上続く・繰り返す・悪化する場合は、胃炎・潰瘍・逆流性食道炎・機能性ディスペプシアなど器質的/機能的疾患が隠れている可能性があるため、当院にご相談ください。吐血・黒色便・発熱・体重減少・貧血感などの症状があれば、早めの受診と胃カメラ検査を推奨します。

胃痛は市販薬で治りますか?

市販の制酸薬、H2ブロッカー、一部のPPI(プロトンポンプ阻害薬)などで一時的に楽になることはあります。ただし自己判断で長期に服用すると診断が遅れるおそれがあります。数日で改善しない・再発する場合は原因を確認するために受診し、必要に応じて胃カメラやピロリ菌検査を行います。

ロキソニンは胃痛に効きますか?

ロキソニン(ロキソプロフェン)はNSAIDsに分類され、痛み止めとしては有効ですが、胃粘膜障害(胃炎・潰瘍・出血)を起こしやすい薬です。「胃が痛い」原因が不明な段階での自己使用は推奨できません。服用の可否は医師に相談し、必要なら胃粘膜保護薬などを併用します。持続する胃痛は自己判断で鎮痛薬に頼らず、原因評価(必要に応じて胃カメラ)を受けてください。

胃が痛い時にカロナール(アセトアミノフェン)を飲んでもいいですか?

アセトアミノフェンはNSAIDsに比べ胃への負担が少ない鎮痛薬ですが、痛みの原因を隠してしまうことがあり、また肝機能障害の既往・多量飲酒がある方では注意が必要です。自己判断の連用は避け、症状が続く場合は受診して原因を確認しましょう。

胃痛は胃がんの初期症状ですか?

早期胃がんは無症状〜自覚症状に乏しいことが多く、「典型的な初期の胃痛」は必ずしもありません。慢性的な胃もたれ・みぞおちの不快感・食思不振・体重減少・貧血などが続く場合は、早期発見のために胃カメラで確認することが大切です。ピロリ菌感染歴や家族歴がある方は特に定期的な検査を検討してください。

女性に多い胃痛の原因は何ですか?

女性では、ホルモン変動(PMS/PMDD、妊娠)に伴う自律神経の乱れや消化機能低下が関与しやすく、機能性ディスペプシア(胃痛・胃もたれが続く機能性疾患)が比較的多いとされます。また胆石症は女性に多く、右上腹部〜みぞおちの痛みを起こすことがあります。貧血やストレス、睡眠不足も症状を悪化させるため、持続・反復する場合は受診し、必要に応じて胃カメラ検査で診断します。

胃もたれになりやすい人はどんな人ですか?

早食い・過食・脂っこい食事・飲酒が多い方、ストレスや自律神経の乱れがある方、加齢で胃の蠕動が弱っている方、ピロリ菌感染・慢性胃炎がある方、胃を荒らす薬(NSAIDsなど)を使っている方は、胃もたれを起こしやすくなります。生活習慣の見直しに加え、続く場合は胃カメラ検査やピロリ菌検査で評価します。

何も食べていないのに胃もたれするのはなぜですか?

空腹時でも、胃の運動低下や自律神経の乱れによって「重い・張る」感覚(機能性ディスペプシア)が続くことがあります。胆道系疾患や逆流(胃・十二指腸内容の逆流)が関与することもあります。空腹時痛が強い、夜間に目が覚める場合は潰瘍の可能性もあるため、胃カメラ検査をおすすめします。

胃もたれと胃のむかつきの違いは何ですか?

一般的に胃もたれは「胃の動きが悪く、胃内容が停滞している感じ」、むかつきは「吐き気(嘔気)に近い不快感」を指します。どちらも胃炎・逆流性食道炎・機能性ディスペプシアなどでみられますが、頻度が高い・長引くときは原因を明らかにするため当院を受診してください。

胃もたれは年齢と共にひどくなりますか?

加齢に伴う胃の蠕動運動の低下や、唾液・胃液分泌の変化、筋力低下、姿勢の変化などが影響し、食後の消化遅延や胃もたれを感じやすくなります。食べ方(よく噛む・少量頻回・脂質控えめ)や適度な運動で改善することがありますが、日常生活に支障がある・毎日のように続く場合は当院で診断を行い、必要に応じて薬物療法を検討していきます。

胃もたれに市販薬で有効なものはありますか?

症状に応じて、制酸薬、H2ブロッカー、一部のPPI、消化酵素薬、胃粘膜保護薬などが用いられます。ただし自己判断での長期服用は避け、1週間で改善しない、悪化・再発する場合は当院を受診してください。背景にピロリ菌感染・潰瘍・逆流性食道炎があると、市販薬だけでは不十分です。

毎日胃もたれになる原因・病気は何ですか?

機能性ディスペプシア、慢性胃炎(ピロリ菌関連を含む)、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、胆石・胆のう炎、膵疾患が代表的です。体重減少・貧血・黒色便・嚥下困難などを伴うと重篤疾患のサインのことがあり、早めに検査(胃カメラ・ピロリ菌検査)を受けましょう。

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五反田胃・大腸内視鏡クリニック品川
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