- 大腸カメラ検査とは
- こんな症状が気になったら
大腸カメラ検査を受けましょう - 大腸カメラ検査でわかる疾患
- 当院の大腸カメラ検査の特徴
- 大腸カメラ検査の流れ
- 大腸カメラ検査の注意事項
- 大腸カメラ検査前後の食事
- 大腸カメラ検査の費用
大腸カメラ検査とは

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は、肛門から細長い専用の内視鏡を挿入し、大腸の内部を詳しく調べる検査です。
大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患などの早期発見や診断において、最も信頼性の高い検査とされています。
こんな症状が
気になったら
大腸カメラ検査を受けましょう
- 血便や便に血が混じる
- 便の形が細くなるなどの変化がある
- 腹痛やお腹の張り(膨満感)を感じる
- 下痢と便秘を繰り返す
- 原因不明の体重減少がある
- 健康診断の便潜血検査で陽性判定を受けた
- 貧血があると言われた
- 大腸ポリープを除去したことがある
- 家族に大腸がんを患った人がいる
- 40歳以上である
大腸カメラ検査で
わかる疾患
当院の
大腸カメラ検査の特徴
鎮静剤を使用した、眠って
いるように受けられる
大腸カメラ検査
鎮静剤を使用すると、眠っているようなリラックスした状態で検査を受けられます。
ほとんどの場合、痛みや不快感を感じることはなく、呼びかけにも反応できます。また、鎮静剤を使用せずに検査を行うことも可能です。
炭酸ガス送気システムで、
より大腸カメラ検査を楽に

当院では、大腸カメラ検査における苦痛をできる限り軽減するため、「炭酸ガス送気システム」を導入しました。
大腸カメラ検査では、消化管を適切に観察・処置するために、内部をふくらませる必要があります。これまでは一般的に空気を注入していましたが、空気は腸内に長くとどまりやすく、
- 検査中にお腹が張ってつらい
- 検査後もしばらく苦しい
- 食事をとる気になれない
などの不快感の原因となっていました。
今回導入した炭酸ガス(二酸化炭素)は、空気に比べて約200倍の速さで腸から吸収されるため、検査中・検査後のお腹の張りや不快感が大幅に軽減されます。
当院では、内視鏡装置「EP-8000」と炭酸ガス送気装置「GW-100」を連動させ、送気をスムーズかつ安全に自動制御できるよう運用を開始しています。
より快適で安心な大腸カメラ検査を受けていただけるよう、今後も取り組んでまいります。
院内にて下剤を服用できます

大腸カメラ検査の前には、腸管をきれいにするために腸管洗浄剤を服用する必要があります。
ご自宅での服用も可能ですが、当院では、下剤の服用に不安がある方や初めての方でも安心して準備できるよう、院内での服用にも対応しています。
全席半個室をご用意しており、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
大腸カメラ検査を受ける方
専用のトイレを完備しています
院内には、大腸カメラの下剤を服用される方専用のトイレを完備しています。
周囲を気にすることなく、必要なときにスムーズにご利用いただけるため、安心して検査の準備を進めていただけます。
初診時当日の
大腸カメラ検査が可能(条件あり)
当院では、予約枠に余裕があり、検査条件を満たしていて医師が急を要すると判断した場合には当日の検査も可能です。
来院前に一度お電話いただきますようお願いします。
即日大腸ポリープ切除が可能

大腸ポリープは良性の腫瘍ですが、放置すると将来的にがんに進行することがあります。
当院では、大腸カメラ検査中に発見したポリープを慎重に観察し、切除が必要と判断された場合には、即日でポリープ切除を行っています。
別途来院や事前の食事制限、下剤の服用は必要なく、検査当日に一括で対応が可能です。ただし、ポリープの大きさや数によっては、入院手術が必要な場合もあります。その際は、提携する高度医療機関にご紹介させていただきます。
胃カメラ・大腸カメラの
同日検査が可能
胃やお腹に不調があり、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を受けたいけれど、忙しくて2日間も時間が取れない方も多いのではないでしょうか。
当院では、そんな方々のために、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日で受けることができます。これにより、拘束時間を最小限に抑えられ、面倒な事前の食事制限も一度で済ませることができるため、大きなメリットとなります。
日曜日も大腸カメラ検査が
可能(第2・第4日曜日)
当院では、平日お忙しい方にも健康管理の一環として大腸カメラ検査を受けていただきたいと考え、日曜日にも検査を実施しています。ぜひ、ご活用ください。
消化器内視鏡専門医・
指導医が検査を担当
大腸カメラ検査は、内視鏡を用いて大腸全体を詳しく観察する検査です。
当院では、日本消化器内視鏡学会認定の「内視鏡専門医・指導医」が、豊富な経験を活かして検査を担当します。検査に不安を感じている方も、安心してご相談ください。
最新鋭の内視鏡システムを導入
2024年5月28日より発売された最新型のLED光源搭載内視鏡検査システム「ELUXEO 8000システム」を導入。
患者様の状態に応じて、幅広い対応が可能な環境を整えています。
大腸カメラでは、例えば憩室で慢性的に炎症を起こして腸が硬くなっている場合や、手術後の癒着で強い屈曲がある場合など、通常の太さのカメラでは挿入が難しく、検査に危険を伴うことがあります。そういったケースでも、極細径内視鏡を使用すれば対応できる場合があります。
AI内視鏡システムを導入
当院では、FUJIFILMのAI技術を導入しています。
この技術は、検査中に画像をリアルタイムで解析し、がんの疑いがある部分をAIが検出するもので、検査医とAIがダブルチェックを行う最新のシステムです。
これにより、見逃しを減らすための大きな助けとなり、より精度の高い検査を提供できると考えています。
大型モニターで小さな
病変も見逃さない
正確な診断を行うためには、画像技術だけでなく、画像を表示するモニターの精度も重要です。特に大腸カメラ検査では、通常の画面だと大腸のしわなどによって死角が生じやすいですが、当院ではワイドに表示できるモニターを使用することで、全体をしっかり観察し、微細な変化もはっきり確認することができます。
大腸カメラ検査では、大型のデジタルハイビジョンモニターを導入し、どんな小さな病変も見逃さない検査が可能となり、患者様の負担も大幅に軽減されています。
リカバリースペースの完備
鎮静剤を使用した検査後は、患者様の安全と快適な回復をサポートするため、ストレッチャーのままリカバリースペースへ移動し、ゆっくりとお休みいただいています。
鎮静剤の影響で、検査中は眠っている状態となり、体調や意識が完全に回復していない場合があります。リカバリースペースでは、看護師が患者様の状態をしっかりと観察し、安全に回復できるようサポートいたします。
内視鏡室を2部屋完備

当院では、内視鏡検査専用の検査室を2部屋完備しています。これにより、1日に対応できる検査数が増え、検査の待機時間をできる限り短縮できるよう努めています。
検査室が1つのみの場合、前の方の検査が長引くと次の方の開始時間が遅れることがありますが、当院では2つの検査室を活用することで、検査の進行を分散させ、混雑を回避できる体制を整えています。
また、複数の検査室があることで、できる限り予約時間通りに検査を開始できるよう配慮しています。お忙しい方やスケジュールを調整して来院される方にも、安心してご利用いただけるよう、スムーズな検査体制の維持に努めています。
徹底した洗浄・滅菌
当院では、すべての内視鏡検査終了後に、次に検査を受けられる方への感染リスクを確実に防ぐため、内視鏡学会などのガイドラインに準拠した方法で洗浄・消毒を行っています。
また、感染対策は患者さまだけでなく、スタッフの衛生管理を徹底することでも、より高い効果を発揮します。そのため当院では、スタッフ一人ひとりが以下のような対策を厳守しています。
- 患者さまの体液などに触れる際は、必ず手袋を着用
- 手袋を外したあとは、石けんと流水で手洗い
- 必要に応じて、手袋・マスク・エプロンなどを適切に着用
- 床などが汚れた場合には、すぐに清掃を実施
このように、医療環境の清潔さと安全性を保つことを徹底し、患者さまに安心して検査を受けていただける環境づくりを心がけています。
大腸カメラ検査の流れ
1
予約と診察
ご予約はお電話またはWEBで承っております。
円滑に検査を進めるため、事前のご予約をお勧めいたします。お急ぎの場合はお電話でのご連絡をお願いします。検査前には、医師が患者様の症状、既往症、家族の健康歴、現在服用中の薬について詳しくお伺いします。この事前診察は、大腸内視鏡検査を受けるために必要不可欠です。
※健康診断・人間ドックで診断された方は、検査の結果一式をご持参ください。
2
前日

検査の前日は、消化の良い食事をお召し上がりください。
21時以降は絶食となりますが、脱水を防ぐため水分は適度に摂取してください。薄いお茶や水などの透明で糖分を含まない飲み物をお飲みください。
3
検査当日

検査の当日は、朝食を摂らずにお越しください。水分は薄いお茶や水など、透明で糖分が含まれていないものを摂取してください。
日常的にお薬を服用されている方は、服薬の詳細をお知らせください。事前にお伝えいただければ、検査当日の服薬についての指示をお伝えします。通常、抗凝固薬や抗血小板薬は1錠であれば普段通り服用いただけますが、糖尿病のお薬(インスリンを含む)は服薬をお休みいただきます。ただし、制限内容は変更されることがあるため、当院からの指示に従ってください。
4
ご来院
ご予約時間の30分前までにご来院ください。
※9:00の方は5分前にお越しください。検査前に前処置を行います。
鎮静剤を使用する場合、当日は自転車・オートバイ・車の運転はできません。お車でお越しの方は、ご家族や付き添いの方に運転をお願いするようお願いします。
5
前処置
問診が終了しましたら、前処置を行います。当院では、下剤の内服に不安がある方や初めての方でも安心してご利用いただけるよう、複数の半個室をご用意しています。リラックスした状態で前処置を行っていただけます。その後、検査台で左側を下にして横になり、鎮静剤を使用する場合は、検査直前に点滴を通じて静脈から投与します。
6
検査・リカバリー
検査にかかる時間は約10〜20分です。
検査に鎮静剤を使用した方は、検査の後にリカバリースペースで約30〜60分安静にしていただきます。
7
説明
担当の医師から検査結果をご説明した後、お帰りいただけます。お薬を処方する場合や病理検査を実施した場合は、再診の予約をお願いしています。
また、検査の結果、入院を伴う手術が必要なポリープが見つかった場合は、当院と連携している病院をご案内いたします。
大腸カメラ検査の注意事項
検査前の準備
- 鎮静剤を使用する場合は、検査当日は車、バイク、自転車の運転ができません。公共交通機関をご利用いただくか、ご家族などに送迎をお願いしてください。
車、バイク、自転車などで来院される場合は、鎮静剤を使用できませんので、ご了承ください。
検査後の注意点
- 検査後1時間は飲食を避け、その後は消化の良い食事から始めてください。
- 生検を受けた方は、当日の飲酒は禁止です。
- ポリープ切除術を受けた方は、切除後1週間は禁酒してください。
- ポリープ切除術を受けた方は、術後1週間は運動や長風呂を控えましょう。
- ポリープ切除後に少量の出血があることは問題ありません。
ただし、大量に出血があった場合は、すぐに当院までご連絡ください。
大腸カメラ検査前後の食事

- 夕食は検査前日の21時までに済ませてください。
- 検査食や、食物繊維や脂肪分の少ない食事(うどん、おにぎり、おかゆ、スープなど)が適しています。
- 肉類、揚げ物、きのこ、豆類、野菜、海藻、乳製品、果物など、消化の悪い食べ物は避けましょう。
- 午後9時以降は透明な液体(お水、お茶、スポーツドリンクなど)は飲んでも問題ありません。
- ただし、コーヒー、スープ、オレンジジュース、スムージーなどは飲まないでください。
- 薬を服用している場合は、通常通り服用を続けてください。
大腸カメラ検査当日の食事
- 検査当日の朝は絶食で、水など透明な液体のみ摂取してください。
- 薬を服用されている方は、検査当日の朝6時までに服用してください。
- 糖尿病の治療薬については、指示に従ってください。
大腸カメラ検査後の食事
- 検査後1時間は飲食を控え、麻酔が切れてから食事や水分補給を始めてください。
- 脂っこい食べ物、お酒、辛い食べ物は避け、消化の良い食べ物を選んでください。
- 組織採取やポリープ切除を受けた場合は、別途ご説明をいたします。
大腸カメラ検査の費用
内容 |
費用(3割負担) |
費用(1割負担) |
---|---|---|
大腸カメラ(観察のみ) |
約7,500円 |
約2,500円 |
大腸カメラ+病理検査 |
約15,000円 |
約5,000円 |
大腸ポリープ切除 |
約30,000~35,000円 |
約10,000円 |
診療内容により金額が変動する場合がありますので、ご了承ください。