肛門内科 Procto

複数診療科対応
クリニックで
プライバシーも安心

当院では、内科や消化器内科などにも対応しており、健康診断や品川区の健診など、様々な理由で来院される方がいらっしゃいます。
肛門科に受診された場合でも、他の患者様に気づかれることはありません。
どの診療科で受診されても、同じ待合室をご利用いただきます。肛門科を受診していることがわかると恥ずかしいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご安心して受診してください。

いぼ痔（痔核）

痔核（いぼ痔）とは、過度のいきみによって肛門周囲の組織が腫れる状態を指します。
肛門周囲には静脈が豊富に存在し、クッションのような機能を持っています。肛門と直腸の境目には歯状線があり、肛門側にできた膨らみを外痔核、直腸側にできた膨らみを内痔核と呼びます。

内痔核

内痔核は歯状線より内側の直腸粘膜に膨らみが生じます。
便秘や妊娠・出産時のいきみが原因で発症することがよくあります。この部分は粘膜で覆われており、皮膚のような感覚神経がないため、通常痛みを感じにくいです。出血により気づかれることが多く、進行すると痔核が肛門から脱出し、痛みを伴うこともあります。

外痔核

外痔核は、肛門と直腸の境目である歯状線より外側に膨らみができます。
この部分は皮膚で覆われており、知覚神経が多く集まっているため、強い痛みを感じることがあります。
出血はあまり見られません。便秘や下痢、長時間の立ち仕事、過度の飲酒、辛い食べ物などが原因で発症することが多いです。

切れ痔（裂肛）

切れ痔（裂肛）は、硬い便や太い便が出ることで肛門の皮膚が裂けたり切れたりする状態です。
便秘の場合、排便時の強いいきみによって切れ痔と便秘が繰り返し悪化することがあります。また、勢いの強い下痢によっても切れ痔が生じることがあります。排便時の強い痛みが特徴で、トイレットペーパーや便器に真っ赤な血がべったりつくことがあります。
切れ痔が長く続くと、傷が深くなりポリープや潰瘍を引き起こすことがあります。また、患部が瘢痕化し、肛門狭窄から排便困難になることがあります。切れ痔の再発防止や根本治療のためには、便秘をしっかりと治すことが重要です。当院では、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医による便秘治療も行っていますので、お気軽にご相談ください。

肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍とは、直腸が細菌に感染することで肛門周辺に腫れが生じる疾患です。
肛門周囲膿瘍の中には、クローン病という小腸・大腸の炎症性疾患が原因である場合もあるため、注意が必要です。
主な治療は、切開による排膿や、症状に応じて輪ゴムやひも状の医療器具を使った治療が行われることもあります。その場合は、適切な医療機関をご紹介いたします。

痔瘻（痔ろう）

肛門周囲膿瘍が進行すると、膿がたまり、皮膚に小さな穴が開き、そこから膿が排出されるようになります。
これにより下着が汚れることがあります。痔瘻は、抗生物質だけでは菌を完全に除去できず、手術が必要となる場合があります。
痔瘻と診断された場合は、適切な医療機関をご紹介いたします。